Giusto Bespoke【ジュスト・ビスポーク】入荷
こんにちは。
今回はシャツに続き、ネクタイをご紹介いたします。
Giusto Bespoke【ジュスト・ビスポーク】より春夏物のタイが入荷致しました。
12折りの非常に贅沢な作りをした、弊社では定番のネクタイ。
ちなみに、12折りとなると生地はパンツ一本分ほど使うようです。
中に折り込む量が多いので、必然的に肉厚なネクタイになるため、構築的な印象に。
しかしながら締めると案外柔らかな印象になります。
それゆえ、ナポリの柔らかな仕立ての服から北イタリアの構築的な服にまで相性が良く、着る服を選びません。
全ては見せられないので、一部だけご紹介を。
ウールタイ
ドラッパーズのウール素材を使用した、ホップサックタイ。
ウールタイですが、ドライタッチで凹凸のある生地感に通気性のある組織ゆえ、手触りはウールに感じらないほど。
入荷すると一番早く完売するタイです。
コットン×リネン素材
小紋柄中心にご用意しました。
ほぼドットに見えるような細かなフラワー柄、小さめの勾玉模様と爽やかな色味にのせて。
爽やかです。
シルクプリント
柄が強めのものをピックアップした、シルクプリント。
カペッリやマリーノと違いハリ感はなく、さらっとして柔らかな手触りのプリント生地です。
それゆえに、締めた時にコンパクトなノットを作ることが出来ます。
生地の落ち感も綺麗なので、スカーフを巻いているような雰囲気になります。
シルクツイル
毎シーズン定番として入荷しているシルクツイル生地の無地タイ。
今シーズンはオケージョン用にグレーと黒を追加。
オールシーズン使えるヘビーオンスのシルク生地は、ネクタイ選びに迷った時には最適。
他にもかなりの数ありますが、今回はこのくらいに。
それでは最後にコーディネート。
Jacket Sciamat【シャマット】リネンシングルジャケット Col. BROWN
Shirt MONTESARO【モンテサーロ】リネンストライプシャツ Col. SAX BLUE×WHITE
Tie Giusto Bespoke【ジュスト・ビスポーク】ウールホップサックタイ Col. LIGHT BEIGE
Pants Sciamat【シャマット】ノープリーツデニムスラックス Col. WHITE
Jacket Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】ウール×モヘアシングルジャケット Col. NAVY
Shirt MONTESARO【モンテサーロ】リネンチェックシャツ Col. SAX BLUE×WHITE
Tie Giusto Bespoke【ジュスト・ビスポーク】 シルクフラワー小紋タイ Col. NAVY
Pants Le spade【レ・スパーデ】ワンプリーツウールスラックス Col. MIDIUM GRAY
以上、商品紹介でした。
今期のネクタイは全て揃いました。
結構な本数ご用意しましたので、今が一番見応えがあるのではないでしょうか?
さて、見応えといえば東京は汗ばむような陽気ですので、きっとお花見されている方も多いのではないでしょうか。
写真は昨年の目黒川。
東横線の中目黒駅から眺める桜は、正直川沿いで見るより良いんじゃないかと思う程。
東横線で移動された際には是非。
それでは良い休日を。
檀崎
ナポリから届きました。
こんにちは。
待望のパンツ、レ・スパーデがナポリから届きました。
弊社取扱の物の中でも最も歴史が長いのではないかと思われる、ナポリのパンタロナイオ「モーラ」によるパンツです。
まずはウールからご紹介致します。
280grmsくらいのツイル生地を使用した、これからの季節に丁度良いドレスパンツです。
今期はライトグレー・ミディアムグレー・チャコールグレーの3色をご用意致しました。
形は変わらずワンプリーツのパンチェリーナ。
着用イメージ。
身長172センチ体重58キロ 44サイズ着用
横から。
ヒップをぐっと持ち上げられるイメージの着用感。
ハンドで縫われた腰回りの着心地は、初めての方はびっくりするはず。
続いてグレンチェック。
夏は装いがシンプルになりますので、ちょっとしたアクセントに柄物を取り入れたくなります。
ウール・シルク・リネンの三者混生地で、肉厚な生地ですが実際履くとサラッとしていて気持ちが良い素材感。
色違いかと思いきや、実は違います。
こちらはベージュ×ネイビー。
シンプルです。
白のTシャツやポロ、リネンの白シャツなど、シンプルなトップスを持ってくるだけでカッコいい一本。
ベージュ×ブラウンにはブルーの格子柄が入ります。
優しい印象になりますね。
こちらも色を拾ってサックスのシャツやポロなど、無地のシンプルなものを。
最後にコットンパンツ。
探してもなかなか無い色味のライトブラウンカラーが、良い雰囲気を出しています。
素材はストレッチ混ですので、かなり伸びてくれます。
クラシックなパンツにストレッチ!?とお思いかもしれませんが、ノンストレスでガンガン履けます。
コットンや麻などの植物由来の生地で作るパンツは、消耗品的な要素がどうしても出てきてしまうので、毎年買い換える方もいらっしゃる程。
季節素材は贅沢品ではあるのですが、だからこそカッコいいですよね。
薄手なので、夏場は心地良く履ける生地感です。
最後にコーディネート。
ウールパンツを使用して、レザーブルゾンなどを合わせてみては如何でしょう?
・レザーブルゾン MANDELLI
・リネンシャツ G.Inglese
・ウールパンツ Le Spade
柄のパンツは上に着るものを落ち着かせて、コロニアルなイメージに。
・カシミアニット Tricase
・リネンシャツ G.Inglese
・チェックパンツ Le Spade
コットンパンツはナイロンコートと合わせて、白スニーカーなどで軽快な印象に。
・ナイロンコート FEDELI
・コットンニット FEDELI
・コットンパンツ Le Spade
以上、商品紹介でした。
それではまた。
檀崎
Sartoria Solito TRUNK SHOW
こんにちは。
明日3/2(金)から3/4(日)の3日間、Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】のオーダー会を行います。
まずはプロフィールから。
Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】
ジェンナーロ・ソリート氏は、時代のスターたちに認められる程の名サルトであった父親から仕立を学び、17歳というナポリでも異例の早さで独立、20才の若さでアトリエを創業したサルト・フィニート。
ナポリの4大サルトの一角として知られています。
現在は息子のルイジ・ソリート氏と共にサルトを切り盛りし、世界各国を飛び回る程、国内外で高い評価を得ています。
端正で力強さを感じるドレープラインとベーシックなディテールの見た目に反し、仕立ては非常に軽やか。
また、名声を得たのにも関わらず大風呂敷を広げない奥ゆかしい人間性には、世界中の顧客を魅了します。
今回もイタリアより、スペシャルバンチを持ってきてくれました。
伊ロロ・ピアーナと英フォックスです。
中でも、「これは」というものをルイジさんに選んで頂きました。
ロロ・ピアーナはシーズン的にも夏物をご用意。
シーズン限定のスペシャル板バンです。
まずはジャケット生地。
ウール・シルク・リネンの涼感漂う生地をピックアップして下さいました。
軽やかな生地感ですので、ソリートの仕立てにも相性抜群です。
上の生地の中から、一部サックスのシャツと合わせて綺麗な物をピックアップ。
2パッチヴァルカポケットでイタリアンスタイルのジャケットを仕立てても、カジュアル感の強い3パッチポケットにしてソリートのハウススタイルで仕立ててもカッコいいですね。
グリーンヘリンボーン
白のコットンパンツや、デニムと合わせても良さそうです。
ヘリンボーンはクタッとしてきてからがカッコイイ生地。
続いてスーツ生地です。
グレンチェック
ウールトロピカルのグレンチェック。
切りポケ・シングルステッチでシンプルなドレスウェアに仕上げれば、非常に上品な一着になります。
こちらはスーパー150’sのドレッシーな生地。
こちらもシングルステッチ・切りポケで仕上げる事をお勧めします。
ハウンドトゥース
ウール・シルク・リネンの三者混でシャリ感のある生地。
単ジャケでも良さそうです。
ジャケットをあえてダブルステッチ・パッチポケットにしてスーツで仕立てれば、上下バラして使えて雰囲気も出ます。
こちらも三者混。
カジュアル感のある素材感ですので、ソリートのハウススタイルでもある、スリーパッチポケットで仕立てるのも良いですね。
こちらも上下バラして使えば相当便利に使えるスーツに仕上がると思います。
ロロが長くなりましたが、フォックスの日本未展開生地のほか、春夏では定番のフレスコもご用意。
この他にも沢山の生地をご用意しています。
特にロロの生地は無くなり次第終了、以後手に入らなくなりますので、気になる場合はお早めに。
仕立て服の場合9割が生地選びで決まると言われる程、生地の重要性は本当に計り知れませんので。。
ところで、イタリアの高級筆記具メーカーDELTA【デルタ】社が倒産してしまいました。
服好きの方にとって靴・時計・高級筆記具はマストなので、ご存知の方も多いはず。
南イタリアの職人気質漂うブランドで、個人的にも好きで愛用しておりましたので、非常に悲しい出来事です。
1982年創業で筆記具メーカーとしては新しい企業だとは思いますが、シルバー加工したパーツや、特殊レジンを使用したりと、こだわりを感じる作りにビスポークの世界(特にナポリ物)と相通ずるものを感じていただけに、残念でなりません。
一説には、職人不足が原因だとも言われており、どこの業界も一緒なんだなと。
テーラーの世界も同じ、職人の高齢化と、若手の人材不足は常に問題視されます。
いつどうなるか分からない危うさを秘めています。
有名・無名は関係なく、病気や事業の良し悪し、ましてや弟子や下職との関係性のずれ等でも直ぐにクオリティは保てなくなります。
自分の腕で勝負するとはあまりにリスクの高すぎる、本当に大変な世界です。
我々にできる事は、この職人による文化を風化させず、保ち続け、後世に伝えること。
他国のものであろうと、好きなのであれば歴史ある伝統的なものはやはり後世に残すべきです。
素晴らしいサルトリアと一緒に仕事ができる事を誇りに思いつつ、今が一生続くわけではないという事を再確認した出来事でした。
10年着られる(実際に15年程着ているお客様もいらっしゃる)、思い出を詰め込める一着を仕立ててみるのは如何でしょう?
きっと10年後に流行などに左右されず、変わらぬスタイルで着用出来ることに驚くはずです。
檀崎