JOURNAL ジャーナル

Sharon Buyer's Blog

Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】2

こんにちは。

 

本日は、前回のブログ前々回のブログ、の引き続き、ソリートだけ取扱っている理由の重要視ポイント【後継者の有無】編です。

 

ナポリの名だたるサルトリアのマエストロは、70代〜80代の方が多く、お手伝いの職人さんも50代〜60代の方がメインという超高齢社会というのが、現状です。そして、サルトリアによっては後継者がいなく、将来、存続が難しくなる事も予測されます。

 

また、日本でもイタリアでも服飾の専門学生は、職人の道に進む方が少なく、ビックメゾンのモデリストやデザイナー等を志望する方が大多数。職人の道に進まない理由は、単純に「苦労したくない。」そして、将来稼げるかどうか分からない。などの不安要素が強いのかなと思います。

 

弊社が、ソリートだけ取扱っている理由の重要視したポイントの1つ 後継者問題につきましては、創業者 ジェンナーロさんの息子 ルイジさんが、後継ぎをしており、この問題はクリアしていました。

 

それでは、何故【後継者の有無】を重要視したのかを申し上げますと、シンプルに長期間、取扱いたい。という事です。

長期間 取扱う事により、日本人の体型を把握し、日本人の価値観や感性、美学などを理解し、作り上げられる作品のクオリティが向上すると思っています。基本的には日本に年4回来日しており、今では相当 日本人の事を理解されております。

今後もお客様とソリート 両者の信頼関係が深まり、より良い作品が生まれそうです。

 

そして弊社では【職人文化を守り、その技術を後世に残す事】を使命と感じております。

我々が出来る事は、微々たる事では御座いますが、Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】という洋服の魅力を一人でも多くの方にお伝えさせて頂き、ファンになって頂ける様、お勧めさせて頂く事です。

 

ソリートが作り上げる1つ1つの作品は、価格のみ見てしまいますと、非常に高価と感じられるお客様も中にはいらっしゃいますが、様々な洋服と着比べてみると、肩廻り・腕の可動域が広い為、圧倒的な着心地をご体感頂けます。

また、リズミカルなハ刺し、アイロンワーク等から生み出されるラペル・バスト廻りの立体感は男性らしいシルエットを齎らし、手縫いで手間暇掛けられた事をご理解頂けるかと存じます。

余談ではございますが、私の実感は、購入から1年後、2年後、3年後、、、どんどん好きになり、やっぱりソリートって良い洋服だなっと思っています。

数年の間に色んな洋服と着比べてやっと良さが分かる様なイメージです。

今まで他の洋服は、購入当初が最も気に入っており、1軍として着用回数が多く、数年経った後に2軍となり、着用頻度が落ちてしまっていましたが、ソリートは1軍から外される事も無く、着用頻度も変わらず、今も、そして今後も、おじいちゃんになるまで、着続けるだろうなと思えた洋服でした。

 

手縫いで手間暇掛けて作り上げられておりますので、シーズン25着以下と限られた着数のみしかご用意が御座いませんが、店頭にてプレタポルテをご用意しておりますので、是非ご体感頂ければ幸いです。

 

Sartoria Solito プレタポルテコレクションページはこちら

 

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牧野

Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】

こんにちは。

 

本日は、前回のブログの引き続き、ソリートだけ取扱っている理由の重要視ポイント編です。

 

重要視したポイントは2つ

①信頼できる人か否か

②後継者の有無

 

 

先ず、①の信頼出来るか・出来ないかというポイントは、すごく大切にしています。

 

日本 ⇄ イタリア間 約1万キロ 離れた場所で製作するので、製作工程を常日頃モニターする事は、ほぼ不可能に近いと思います。

故に「自分達で作っていると言い、外注に出している・・・。」という可能性も十分考えられます。

職人が自分で作っていると言うと仕入れ側はそれを信じ、店頭の販売員に伝え、消費者の方にも本人が作っている商品だとセールストークすると思います。

 

では、本当に仕入れ側はその商品の製作工程を見ているのでしょうか?

私が拝見する限り、一部のサルトでは本人が作っていない様に感じます。そして、その商品をそのサルトの名前のまま、販売しています。

我々が考えるサルト物の定義は、ス・ミズーラ、MTM、PO 問わず、その本人や自社内で作っている作っているという事。

外注に出している商品は、サルト物というより、そのサルトが手掛けているブランドとしての商品に感じます。

そして、本来ならば、そのサルトが製作しているか、外注に出しているか 等の違いで工賃に差が生じ、その差が商品価格にも反映されるはずです。

 

しかし、現在の日本市場では、本人がちゃんと作っている物、そうでは無い物、 様々な商品が輸入され、混乱状態です。

相当、サルトリアの歴史や仕立てに精通していなければ、一般の消費者の方は本当に分からないと思います。

 

仕入れ側も、本人が作っている物か外注品かを見極める事が出来ないのでしょうか?

それとも分かっていながらも本人が作っていると言い販売しているのでしょうか?

そもそも利益率を高める為に外注や中抜き等を仕入れ側が指定して行なっているのでしょうか?

様々な事が不思議に感じます。

 

それでは何故、弊社がソリートのジェンナーロさんとルイジさんと信頼関係を構築するに至ったのか。

取扱いを決定するまでに色々な葛藤がありましたが、とても印象的な出来事がありました。

弊社では、どのサルトでも全て商品にする前に、ス・ミズーラを行い、実際着用して、本当に良いと思えた物のみを取扱っています。

ソリートでもスタッフがス・ミズーラをし、そこから何度もサンプルを製作し、修正を重ねて商品にしています。

 

そんなある日、スタッフがまだ、1着目のス・ミズーラを作っている段階の頃。

※基本的に日本人は、サルトリアの職人からは下に見られている様に感じます。

ジェンナーロさんが、スタッフにサイズが大きめのジャケットを着せて「このジャケットをどの様に補正すれば、自分の体型にあって良くなるか、答えてみて」と。これは、スタッフが洋服の事をどれだけ本質的に知っているのかを試す様な質問でした。

あの時、その一瞬で明確に答える事が出来た事により、今まで会ってきた日本人と違い、我々の事を尊敬してもらえ、信頼を得る事が出来たのかなと思っています。

 

もちろん、我々も技術力を試す為に、1着目のオーダーは、非常に繊細で縫いにくい生地でオーダーします。

実際にはシルクカシミアのネイビー無地のウーステッドでスーツをオーダーしていましたが、これがまた、クリーンで美しく、生地の柔らかさとスポーティな仕立てが相まった表情でした。

この様なやり取りは、お互いを尊敬し合う為に行う、まさにサルトvs.シャロンの真剣勝負です。(笑)

信頼出来る、出来ないという判断はすごく難しいと思いますが、我々と致しましては、この様なやり取りを経て、何度も直接お会いして、目を見て話す事により、ソリートは信頼出来るなと思える様になりました。

 

長くなってしまいましたので、重要視ポイントの2つ目、後継者の有無につきましては、次回お話させて頂きます。

 

最後までご拝読頂き、有難う御座いました。

 

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牧野

こんにちは。

こんにちは。

 

2019年5月よりSharonのバイヤーに就任致しました、牧野 孝一郎と申します。

今後は、こちらのバイヤーブログも定期的に更新致しますので、ご覧頂ければ幸いです。

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今回は、弊社で約4年間 継続展開させて頂いております、Sartoria Solitoについてお話させて頂ければと。

 

当時、現在の様なサルトブームも無く、ナポリの4大サルトと名高いソリート、ピロッツィ、パニコ、チャルディ等、日本市場では大手セレクトショップでも百貨店でも取り扱っておらず、弊社が全て取扱う事も出来た状況でした。

 

その様な状況、且つ数多く存在するサルトの中で、何故ソリートだけ取扱う事にしたのかを申し上げますと

 

「格好良くて、着心地が良い」

 

これに尽きます。

 

意外とこの「格好良いと着心地が良い」を両立しているサルトは少ないのです。

圧倒的に多いのは

格好良いけど、着心地が良くない。

着心地は良いけど、格好良くない。

 

仕立て方やそのサルトが持っているサイズ感などの美学が、日本人の体型や髪型、顔付きに合っていなければ、どうしても着られている感じが強く、コスプレに見えてしまうと思っています。

職人さんにより価値観や美学が異なり、それぞれ良さがございますが、我々が考える格好良いの定義は、日本人が着用して自然と似合う物。です。

 

 

しかし、この理由だけでは、取扱いを決定出来ません。

重要視したポイントは2つ

①信頼できる人か否か

②後継者の有無

 

次回のブログでは、上記のポイントについてお話しさせて頂きます。

 

それでは、また⭐️

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