JOURNAL ジャーナル

Sharon Staff - Sharon(シャロン)

HAND MADE SHOES

こんにちは。

 

今月の頭くらいにひっそりと、いや大胆に、動画をアップしました。

動画のみ(汗)。

 

しばし何の動画か解らないんですけど・・という方は、こちらを是非ご覧下さい。

 

 

これ、Sharonで新しく始めたビスポークシューズの動画です。

構想3年、製作期間1年をかけた大スペクタクルな超大作、、、

ではございませんが、出来上がりまでかなりの時間を要し、ようやく出来上がったこの動画。

我ながら、かなり良い物が出来たのではないかと。

製作に携わって下さった方々、この場を借りて、御礼申し上げます。

 

最近まで詳細が出てなかったので解らなかったわ〜〜という方、詳細を載せましたので、是非ご覧になって下さい!

 

 

さて、Sharonで新しく始めるこのビスポークシューズ、名前はIl cielo【イル・チェーロ】。

イタリア語で、「空」を意味します。

そしてこの靴最大の特徴は、アッパーの吊り込みとソールのスクイ縫いを職人が行っていることです。

ハンドソーン・ウェルテッドという製法で作られています。

 

グッドイヤー・ウェルテッドではありませんよ。

グッドイヤー・ウェルテッドはマシンでスクイ縫いを行う製法です。

 

ハンドとマシン。この違いは、構造にも大きな違いを生み出します。

まずマシンの場合、ウェルトを機械ミシンで「つまみ縫い」するためにリブテープと呼ばれる硬いテープがインソール底面に貼られます。

そして、そのテープの高さ分の段差が生まれるため、厚いコルクを敷き詰めるわけです。

この厚いコルクが履いているうちに沈み込んで、馴染みが生まれるわけですが、反面、沈み込みすぎて最初のフィッティングよりもゆとりが生まれてしまう可能性もあります。

ローファーだと、これが顕著に出ますね。

履いてるうちに大きくなって、インソールを増していくという(私も経験済み)。。

しかも、インソール底面のリブテープは、硬い上にインソールに対し垂直に貼られているので、屈曲性を悪くします。

グッドイヤーの靴が履き始め硬くて曲がりにくいのは、このためですね。

 

これに対しハンドの場合、インソールとウェルトを直接彫って縫い付けるため、マシン程の段差は生まれず、インソールの革が適度に沈む程度でグッドイヤー程のゆとりは生まれません。

また、インソールにリブテープも無いため非常に屈曲性に優れ、履き初めからソフトな履き心地になるんです。

 

こんな感じでスクイ縫いをしていきます。

DSC05152

 

 

 

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非常に綺麗な仕上がりです。

 

DSC05153

横から見ると、ステッチは全く見えません。

既成のハンドソーンの靴をいくつか見てきましたが、スクイ縫いが甘いと糸が見えちゃうんですよね。。

 

 

ただ、職人が1足1足縫い付けていきますから、相当なコストと時間がかかってしまいます。

熟練職人でも、片足30分位はかかるそうで、機械だと片足20秒程。。

違いすぎますね。。。

 

このビスポークシューズ、まだ始めたばかりですが、お客様からかなりの反響を頂いております。

リピーターの方も既にかなりの数に。

職人さんも悲鳴を上げております(笑)。

 

気になる方は、是非お問い合わせ下さい。

ちなみに、サンプルはこちらです。

DSC05368

近々、それぞれの形もご紹介していこうと思います。

 

それではまた!

 

檀崎

 

Sharon Staff / シャロン スタッフ
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