Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】TRUNK SHOWを終えて
こんにちは。
先日行われていたナポリのサルトリアSartoria Solito【サルトリア・ソリート】のオーダー会ですが、無事盛況のうちに幕を閉じました。
ゆえあってお客様の仮縫い時の写真は掲載いたしませんが、仮縫い後の品々をこちらでご紹介。
仮縫いの状態では芯材が丸見えに。
チョークで修正箇所に印が入ります。
細部まで補正箇所がないか見ていきますので、あらゆる箇所にチョークの跡が残ります。
自身の仮縫い品を見た時、想像以上にテンションが上がります。
仕上がりを想像して楽しくなる瞬間です。
オーダー会中、ルイジさんが自分のSNSでオーダー会の告知用写真を撮っているところを、弊社スタッフの牧野が隠し撮り(笑。
ルイジさんのSNSには、この時撮った写真がアップされています。
また、今回ルイジさんが着てきたコートがかっこ良かったので、こちらも合わせてご紹介を。
アルスタータイプの襟、ターンナップカフと一見ポロコートの様なディテールですが、腰にはチェンジポケットが。
バックスタイルはシンプルなセンターベントでバックベルトは付きません。
気軽に羽織れるコートとして、取り回しの効く一着ですね。
色味もグレージュのような、オーダーでないと絶対出てこない色の生地を使用しています。
しっかりとウエイトのある、がっしりとした生地。
ちなみに、同じ生地を使用してオーダーすることも可能です。
ソリートの様な軽い仕立てのサルトリアでは、カシミアとの相性が非常に良いのでお勧めではありますが、ガシガシ使える物となるとやはり目付のあるウールが一番。
オーダー会は1年という長い時間をかけて仕上がりますが、待っている時間も楽しいもの。
良い頃合いで仮縫いも入りますので、徐々に徐々に気持ちも高まってきます。
次回は6月を予定しておりますので、ご興味のある方は是非。
それでは、また。
檀崎
Sartoria Solito TRUNK SHOW
こんにちは。
明日3/2(金)から3/4(日)の3日間、Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】のオーダー会を行います。
まずはプロフィールから。
Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】
ジェンナーロ・ソリート氏は、時代のスターたちに認められる程の名サルトであった父親から仕立を学び、17歳というナポリでも異例の早さで独立、20才の若さでアトリエを創業したサルト・フィニート。
ナポリの4大サルトの一角として知られています。
現在は息子のルイジ・ソリート氏と共にサルトを切り盛りし、世界各国を飛び回る程、国内外で高い評価を得ています。
端正で力強さを感じるドレープラインとベーシックなディテールの見た目に反し、仕立ては非常に軽やか。
また、名声を得たのにも関わらず大風呂敷を広げない奥ゆかしい人間性には、世界中の顧客を魅了します。
今回もイタリアより、スペシャルバンチを持ってきてくれました。
伊ロロ・ピアーナと英フォックスです。
中でも、「これは」というものをルイジさんに選んで頂きました。
ロロ・ピアーナはシーズン的にも夏物をご用意。
シーズン限定のスペシャル板バンです。
まずはジャケット生地。
ウール・シルク・リネンの涼感漂う生地をピックアップして下さいました。
軽やかな生地感ですので、ソリートの仕立てにも相性抜群です。
上の生地の中から、一部サックスのシャツと合わせて綺麗な物をピックアップ。
2パッチヴァルカポケットでイタリアンスタイルのジャケットを仕立てても、カジュアル感の強い3パッチポケットにしてソリートのハウススタイルで仕立ててもカッコいいですね。
グリーンヘリンボーン
白のコットンパンツや、デニムと合わせても良さそうです。
ヘリンボーンはクタッとしてきてからがカッコイイ生地。
続いてスーツ生地です。
グレンチェック
ウールトロピカルのグレンチェック。
切りポケ・シングルステッチでシンプルなドレスウェアに仕上げれば、非常に上品な一着になります。
こちらはスーパー150’sのドレッシーな生地。
こちらもシングルステッチ・切りポケで仕上げる事をお勧めします。
ハウンドトゥース
ウール・シルク・リネンの三者混でシャリ感のある生地。
単ジャケでも良さそうです。
ジャケットをあえてダブルステッチ・パッチポケットにしてスーツで仕立てれば、上下バラして使えて雰囲気も出ます。
こちらも三者混。
カジュアル感のある素材感ですので、ソリートのハウススタイルでもある、スリーパッチポケットで仕立てるのも良いですね。
こちらも上下バラして使えば相当便利に使えるスーツに仕上がると思います。
ロロが長くなりましたが、フォックスの日本未展開生地のほか、春夏では定番のフレスコもご用意。
この他にも沢山の生地をご用意しています。
特にロロの生地は無くなり次第終了、以後手に入らなくなりますので、気になる場合はお早めに。
仕立て服の場合9割が生地選びで決まると言われる程、生地の重要性は本当に計り知れませんので。。
ところで、イタリアの高級筆記具メーカーDELTA【デルタ】社が倒産してしまいました。
服好きの方にとって靴・時計・高級筆記具はマストなので、ご存知の方も多いはず。
南イタリアの職人気質漂うブランドで、個人的にも好きで愛用しておりましたので、非常に悲しい出来事です。
1982年創業で筆記具メーカーとしては新しい企業だとは思いますが、シルバー加工したパーツや、特殊レジンを使用したりと、こだわりを感じる作りにビスポークの世界(特にナポリ物)と相通ずるものを感じていただけに、残念でなりません。
一説には、職人不足が原因だとも言われており、どこの業界も一緒なんだなと。
テーラーの世界も同じ、職人の高齢化と、若手の人材不足は常に問題視されます。
いつどうなるか分からない危うさを秘めています。
有名・無名は関係なく、病気や事業の良し悪し、ましてや弟子や下職との関係性のずれ等でも直ぐにクオリティは保てなくなります。
自分の腕で勝負するとはあまりにリスクの高すぎる、本当に大変な世界です。
我々にできる事は、この職人による文化を風化させず、保ち続け、後世に伝えること。
他国のものであろうと、好きなのであれば歴史ある伝統的なものはやはり後世に残すべきです。
素晴らしいサルトリアと一緒に仕事ができる事を誇りに思いつつ、今が一生続くわけではないという事を再確認した出来事でした。
10年着られる(実際に15年程着ているお客様もいらっしゃる)、思い出を詰め込める一着を仕立ててみるのは如何でしょう?
きっと10年後に流行などに左右されず、変わらぬスタイルで着用出来ることに驚くはずです。
檀崎
Sartoria Sharon TRUNK SHOW
こんにちは。
本日は、Sartoria Sharonのトランクショーを開催しておりますので、ご紹介させて頂きます。
それでは早速。
この度、Sartoria Sharonでは新しい形を開発致しました。
今回のトランクショーでは、先行して新しい形でのオーダーが可能です。
長い月日を掛け、何度も修正を施し、やっと完成致しました。
今一番着たいと思える洋服を体現出来たと思います。
従来のモデルと比較致しますと、肩幅を少し大きくしております。
また、袖付けは自然な雰囲気で、イセも減らし、シャープさのある表情になりました。フロントダーツを省き、サイドダーツを前寄りに振る事により、よりシルエットが綺麗に出るように設計しております。
ナポリの洋服でも無く、フィレンツェの洋服でも無く、唯一無二な直井の洋服です。
ゴージの高さや角度、曲線には拘りを感じさせる美学がございます。
高過ぎず、低過ぎず、ゴージのスタートの位置より曲線にする。
また、ヴィンテージ生地もご用意させて頂いております。
シルク、カシミアの相物やモヘアツイルなど、あまりお目にかかれない生地もございます。
さらりとお召し頂けるフレスコは2Ply、3Plyなど、皺になりにくく、パンツのクリースも抜けにくい為、1着あれば大変重宝するかと存じます。
爽やかなリネン素材のジャケット生地もご用意させて頂いております。
そしてこちらは、イタリア出張の際にミラノの生地屋さんで買い付けた、80年代ゼニアのヴィンテージ。
秋冬物のフランネルで御座いますが、この細やかなストライプ柄は現在では少なく、トロフェオとは思えない程、目が詰まっており、しっかりとした生地です。
生地好きには堪らない、80年代頃迄に刻印されたスタンプもしっかりと残っております。
今回のトランクショーでは、Sartoria Naoiのオーダーも承っております。
トランクショーは18日(日)迄で御座いますが、現在、若干の空きも御座いますので、当日予約も承っております。
お気軽にお問合せ下さいませ。
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何卒、宜しくお願い申し上げます。
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牧野