Sartoria Sharon New Model
皆さま、こんにちは。
週半ばの急激な冷え込みも緩和し、昨日今日と暖かい日が続いております。
しかしながら、ここまで気温の変化が激しいと体調を崩してしまいそうです。
皆様も、どうぞご自愛下さいませ。
本日は、Sartoria Sharon【サルトリア・シャロン】の新モデルをご紹介いたします。
ファーストモデルに比べて、やや構築的な作りとなっており、柔らかい着心地はそのままにより現代的な仕立てとなっております。
ご着用頂くシーンを選ばないモデルですので、柔らかく軽い着心地が良いけれど、かしこまった場面でも使えるスーツが欲しいという方にぜひお召し頂きたいです。
ゴージラインはスタート位置を高くし、角度を強くする事で、より現代的な雰囲気になっております。
肩幅を従来のモデルよりも大きくとり、袖のイセを従来よりも減らしております。そのためより自然なショルダーラインになっております。
ダーツの取り方も従来より変更いたしました。
フロントダーツを省き、サイドダーツのみの作りとなっております。
このサイドダーツですが、よく見ると脇下から前身頃の方に斜めに入っております。
この様なダーツを上手く仕上げるために高い縫製技術が必要ですが、サイドダーツを前に振る事により、ウエストのシェイプがしっかりと出ます。
後ろからの写真ですと、肩幅を広めにとっているのがわかりやすいかと思います。
円周が小さく位置の高いアームホールは動きやすく綺麗な肩周りのために必要不可欠です。加えて肩幅とイセ込み量のバランスで運動機能を充分確保しております。
ボタンホールももちろん手縫いです。少し小さめで丸みを帯びた形状が特徴的です。
いかがでしたでしょうか。
実際の着用写真をご覧いただき、Sartoria Sharonにご興味をお持ち頂ければ幸いです。
こちらからも従来モデルと新モデルの詳細をご覧いただけます。
Sartoria Naoi【サルトリア・ナオイ】、Sartoria Sharon【サルトリア・シャロン】のトランクショー5月13日(日)までとなっております。
TRUNK SHOW
・開催日程:5月11日(金)・12日(土)・13(日)12:00~20:00(最終受付19:00まで)
・開催場所:Sharon 2F
・所要時間:約1時間
・サルトリア・ナオイ価格
SUIT:¥400,000(税別)〜
JACKET:¥300,000(税別)〜
PANTS:¥100,000(税別)〜
COAT:¥450,000(税別)〜
・納期:約1年
・仮縫い、中縫い付き
・サルトリア・シャロン価格
SUIT:¥250,000(税別)〜
JACKET:¥195,000(税別)〜
PANTS:¥55,000(税別)〜
COAT(トランクショー限定):¥270,000(税別)〜
・納期:約2ヶ月
・仮縫い:コートのみ
・直井茂明本人による直接採寸
・事前予約制
お問い合わせ:株式会社イプシロン・シー・カンパニー
〒107-0062東京都港区南青山6-6-21 グロービル青山1F-4F
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00~20:00)
Mail:こちらから
皆さまのご予約をお待ちしております。
萓場
Sartoria Sharon -Formal Suit and Special Coat-
皆さま、こんにちは。
昨日から急に寒くなりましたね。また金曜日から暖かくなるようで体調を崩されない様ご自愛くださいませ。
本日はトランクショーに向けて、Sartoria sharon【サルトリア・シャロン】で仕立てたフォーマルスーツと、トランクショー特別企画のオーダーコートをご紹介いたします。
まずは、こちらのフォーマルスーツです。
少し大き目のピークドラペルで、フロントボタンは拝みの1つボタン仕様です。
くるみボタンを使う事でより精悍な印象となっております。
生地はウールモヘヤのドスキンを使用しており、生地の光沢とドレープの陰影が華やかな慶事に最適なフォーマルスーツとなっております。
通常のパターンオーダーでは、ミシンを主体とした製品が一般的ですが、Sartoria Sharonは、他に類を見ない手縫いを主体としたパターンオーダーとなっております。そのため、イセ込みの量など、技術的な制約があり画一的な縫製のマシンメイドでは実現できない作りとなっております。
袖のイセ込みなどは、写真でもわかりやすいかと存じます。
柔らかく手で縫いつけられた袖にはマシンメイドには無い柔らかさがございます。
そして手縫いは、均一的な強さで縫うミシンと違い、ひと針ひと針の縫いの強さを調節したり、敢えて甘く縫うことにより体が動かしやすくなります。
ラペルのハ刺しも手縫いで行っておりますので、生地の硬さや柔らかさを考慮しながら縫いつけの加減も微妙に変化させています。
故にふんわりとした美しいラペルの返りの表情となります。
ボタンホールももちろん手縫いで行なっております。
そしてパンツもハンドメイドで制作しております。
パンツの前立て部分はボタンフライのパンチェリーナ仕様です。
ボタンとボタンホールの間にゆとりが出来る分、履心地がよくなります。
もう少し、カチッとした物をご希望のお客様には、新しいモデルをお薦め致します。
新たに作ったモデルは、芯材を変更する事により胸まわりのハリが増し、肩まわりのイセ量を少し少なくする事で、より中庸な印象となっております。
サンプルをご用意しておりますので、トランクショーの際に、ぜひ実物をご覧下さいませ。
続いては、コートで御座います。
ショート丈のダブルのコートなのですが、ポロコートともピーコートとも違い、独特の上品さがあります。
生地はAGNONA【アニオナ】のメルトンツイルを使用しており、生地の柔らかな雰囲気が上品さをより一層引き立てております。
カジュアルなパンツやミドルゲージのニット類とも相性が良く、またジャケットの裾がしっかり隠れる長さですので、オンオフ問わずご着用頂ける一着です。
オーダー頂く生地によって、よりカジュアルにもよりフォーマルにもなる特別企画のコートをこの機会にぜひご注文下さいませ。
皆さまのご予約を心よりお待ちしております。
TRUNK SHOW
・開催日程:5月11日(金)・12日(土)・13(日)12:00~20:00(最終受付19:00まで)
・開催場所:Sharon 2F
・所要時間:約1時間
・サルトリア・ナオイ価格
SUIT:¥400,000(税別)〜
JACKET:¥300,000(税別)〜
PANTS:¥100,000(税別)〜
COAT:¥450,000(税別)〜
・納期:約1年
・仮縫い、中縫い付き
・サルトリア・シャロン価格
SUIT:¥250,000(税別)〜
JACKET:¥195,000(税別)〜
PANTS:¥55,000(税別)〜
COAT(トランクショー限定):¥270,000(税別)〜
・納期:約2ヶ月
・仮縫い:コートのみ
・直井茂明本人による直接採寸
・事前予約制
お問い合わせ:株式会社イプシロン・シー・カンパニー
〒107-0062東京都港区南青山6-6-21 グロービル青山1F-4F
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00~20:00)
Mail:こちらから
萱場
Sciamat Double
こんにちは。
3連休の最終日いかがお過ごしでしょうか。
明日からの平日は、お仕事の方も多いようです。
さて今回は、Sciamat【シャマット】をご紹介致します。
今までソリートを中心にご紹介して参りましたが、ソリートはいわばアットリーニから来る直系のナポリサルト。
それに対し、シャマットは全く違う雰囲気のもの。
柔らかな雰囲気を大事にしているという意味では同じかもしれませんが、ディテールに関しての考え方は全く違います。
細部におけるディテールはスーツという特性上普遍性を持たせるもの、いわば制服的な考え方で作るものですが、そこにあえて独自性を持たせました。
サルトリアでありながら、独自の世界観を作り出した一つのブランドのような存在です。
そして、今回ご紹介するダブルブレストは、その独自性を十二分に感じられる作りとなっています。
SUIT/Sciamat【シャマット】
SHIRT/G.inglese【ジ・イングレーゼ】
TIE/Giusto Bespoke【ジュスト・ビスポーク】
芯材をほとんど入れていない、非常に柔らかな作り。
本来であれば作り込むというものを、あえて削ぎ落としているような作りにする事で、いわゆるアンコン(アンコンストラクティブ)とは違う、別の概念の作りになっています。それとも、アンコンとは本来こういう作りの事を指すのでしょうか。
柔らかな作りによる違いは、前ボタンを止める、止めないによって面白い程印象の違いとして出てきます。
前ボタンを留めないと、 シングルブレストの様な印象に。
ダブルのジャケットとは思えませんね。
ボタンを止めても、やはり雰囲気のあるスタイルが可能です。
あえて内側のボタンを止めず、片側のみラペルの折り返しを深めにすることで、一見普通なんですが良く見るとちょっと違う印象に。
内側のみボタンを止めると、面白い程違いが出ますね。
普通芯材がきっちり入りますので、この様なラペルのかえり方はしないんですが、シャマットではスタイルとして実現する事ができます。
ちなみに、この留め方は兄のヴァレンティノ・リッチさんが良くしています。
前ボタンを止めると、バルカポケットは多少見えますが、止めないと全く見えなくなります。
この特徴的なほどの前身の返り方が、シャマットの最大の特徴と言えるかもしれません。
袖付けに関してもシャマットの最大の特徴の一つ。
スーツはあえて控えめにしています。
この袖付けは、兄ヴァレンティノ・リッチさんのスタイルです。
弟のニコラ・リッチさんは、いわゆる特徴的なシャマットのスタイルですね。
深めのベント。
ここもシャマットの特徴の一つです。
クラシカルかつ、エレガントに見える部分になります。
パンツは、1プリーツのアウトタック。
持ち出しは長め。
ベルトループは1本通らせる特徴的な形です。
ボタンによるパンチェリーナ。
ボタン止めではありますが、良くある形ですので止めやすく、外しやすいと思います。
シャマットは南イタリアでも、プーリア出身のサルトリアブランド。
ナポリとは違う土地で生まれたからこそ、独自のアイデンティティが育まれたのかもしれません。
海外で活躍されているビジネスマンの方の中には、「この服を着ているとお客さんから必ず反応があるから、一話題出来て良い」とおっしゃる方もおります。
気分を変えたい時、また服の力を借りたい時、限られた方にしか手にすることの出来ないシャマットなら、お役に立てるかもしれません。
それでは、また。
檀崎