Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】最終入荷
こんにちは。
6 月も終わりに近づいておりますが、シャロンでは重衣料の入荷がまだまだ続いております。
ここにきて!?
はい、ここにきてです。
本来であればもう少し早く入荷してくる予定でしたが、若干遅れての入荷となりました。
分納で入荷して来ていたSartoria Solito【サルトリア・ソリート】今季最後の入荷です。
入荷したのはジャケット1型とスーツ1型の2型。
ようやく今季の25着が揃いました。
入荷したのはネイビーホップサックのジャケット。
モヘアが強めに入っており、清涼感たっぷり。
ウールパンツと合わせてもデニムやコットンスラックスと合わせてカジュアルに崩してもいける万能な1着。
軽めの目付ゆえ通気性も良く、なんといってもモヘア混ホップサック生地のハリ感がたまりません。
ソリートのバスト周りと二の腕をたくましく見せる造りには、とても相性の良い生地です。
続いて、プレタでは初の入荷となる6Bスーツ。
ジェンナーロ氏がよく着ている事も有り、オーダーでは人気の高い形。
こちらもス・ミズーラをベースに何度もパターンを検討し(これを作るのに日本とナポリを何度も往復しました)、日本人向けにサイズバリエーションを組んだもの。
バイヤーから職人、現場での販売を通して吸い上げたお客様の声を、全て反映させて作り上げたモデルです。
外観において、6Bモデルはハウスカットのまま。
非常に端正な外観です。
力強いピークドラペルの雰囲気から、3Bに比べバスト周りがさらに豊かに見えます。
胸板の有る方にはもちろんのこと、私の様な胸板が貧相な人にとっては、スーツが体型補正してくれるので、着たときの見栄えが良いです。
仕様生地はロロピアーナ【タスマニアン】。
スーパー150’sの生地ですが、滑らかな中にハリとコシを備えた優れもの。
相物を想定した目付ですが、都心部などでは真冬も十分通用する生地です。
プレタポルテをやっていると、オーダー会をやっているんだから必要ないんじゃないの?と聞かれる事があります。
これは、オーダーだと出来上がりまでどんな形になるか解らないわけで、前もって形が解っていれば出来上がりも想像し易いとの思いから。
それに、プレタポルテに落とし込んでいる生地でオーダーしようと思うと、かなりの価格になります。
高級素材を縫うのはサルトリアにとっては名誉のあることですが、かなりの労力を強いるからです。
これをプレタポルテにして価格を抑え込んでいるわけです。
もう一つ、ナポリは現在進行形で人材不足に悩んでいるわけでして、それはBIG5であるソリートも同じです。
どこのサルトも人という観点では非常に悩んでおり、つまり、今と同じ工程を経て作られたものが来年には手に入らないかもしれない、というとても難しい現状があります。
これを何とかしたいという思いから生まれたのがプレタポルテです。
弊社のSartoria Solito【サルトリア・ソリート】の商品は、間違いなく全ての工程をソリートの工房で作り出されたもの。
職人の仕事を生み、雇用の機会を創出し、手縫いの文化を残すための一環として生み出したものです。
利益という観点からは、はっきり言ってしまうと大量生産出来る物の方が良いわけですが、職人がとてつもない時間をかけて作り出した物にこそ、本当に価値ある物だと思いませんか。
どちらも数着での入荷ですので、気になる方は是非。
それではまた。
檀崎