JOURNAL ジャーナル

Sharon Buyer's Blog - Sharon(シャロン)

Sartoria Solito【サルトリア・ソリート】

こんにちは。

 

本日は、前回のブログの引き続き、ソリートだけ取扱っている理由の重要視ポイント編です。

 

重要視したポイントは2つ

①信頼できる人か否か

②後継者の有無

 

 

先ず、①の信頼出来るか・出来ないかというポイントは、すごく大切にしています。

 

日本 ⇄ イタリア間 約1万キロ 離れた場所で製作するので、製作工程を常日頃モニターする事は、ほぼ不可能に近いと思います。

故に「自分達で作っていると言い、外注に出している・・・。」という可能性も十分考えられます。

職人が自分で作っていると言うと仕入れ側はそれを信じ、店頭の販売員に伝え、消費者の方にも本人が作っている商品だとセールストークすると思います。

 

では、本当に仕入れ側はその商品の製作工程を見ているのでしょうか?

私が拝見する限り、一部のサルトでは本人が作っていない様に感じます。そして、その商品をそのサルトの名前のまま、販売しています。

我々が考えるサルト物の定義は、ス・ミズーラ、MTM、PO 問わず、その本人や自社内で作っている作っているという事。

外注に出している商品は、サルト物というより、そのサルトが手掛けているブランドとしての商品に感じます。

そして、本来ならば、そのサルトが製作しているか、外注に出しているか 等の違いで工賃に差が生じ、その差が商品価格にも反映されるはずです。

 

しかし、現在の日本市場では、本人がちゃんと作っている物、そうでは無い物、 様々な商品が輸入され、混乱状態です。

相当、サルトリアの歴史や仕立てに精通していなければ、一般の消費者の方は本当に分からないと思います。

 

仕入れ側も、本人が作っている物か外注品かを見極める事が出来ないのでしょうか?

それとも分かっていながらも本人が作っていると言い販売しているのでしょうか?

そもそも利益率を高める為に外注や中抜き等を仕入れ側が指定して行なっているのでしょうか?

様々な事が不思議に感じます。

 

それでは何故、弊社がソリートのジェンナーロさんとルイジさんと信頼関係を構築するに至ったのか。

取扱いを決定するまでに色々な葛藤がありましたが、とても印象的な出来事がありました。

弊社では、どのサルトでも全て商品にする前に、ス・ミズーラを行い、実際着用して、本当に良いと思えた物のみを取扱っています。

ソリートでもスタッフがス・ミズーラをし、そこから何度もサンプルを製作し、修正を重ねて商品にしています。

 

そんなある日、スタッフがまだ、1着目のス・ミズーラを作っている段階の頃。

※基本的に日本人は、サルトリアの職人からは下に見られている様に感じます。

ジェンナーロさんが、スタッフにサイズが大きめのジャケットを着せて「このジャケットをどの様に補正すれば、自分の体型にあって良くなるか、答えてみて」と。これは、スタッフが洋服の事をどれだけ本質的に知っているのかを試す様な質問でした。

あの時、その一瞬で明確に答える事が出来た事により、今まで会ってきた日本人と違い、我々の事を尊敬してもらえ、信頼を得る事が出来たのかなと思っています。

 

もちろん、我々も技術力を試す為に、1着目のオーダーは、非常に繊細で縫いにくい生地でオーダーします。

実際にはシルクカシミアのネイビー無地のウーステッドでスーツをオーダーしていましたが、これがまた、クリーンで美しく、生地の柔らかさとスポーティな仕立てが相まった表情でした。

この様なやり取りは、お互いを尊敬し合う為に行う、まさにサルトvs.シャロンの真剣勝負です。(笑)

信頼出来る、出来ないという判断はすごく難しいと思いますが、我々と致しましては、この様なやり取りを経て、何度も直接お会いして、目を見て話す事により、ソリートは信頼出来るなと思える様になりました。

 

長くなってしまいましたので、重要視ポイントの2つ目、後継者の有無につきましては、次回お話させて頂きます。

 

最後までご拝読頂き、有難う御座いました。

 

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