FEATURE フィーチャー

Luca Manetta

Interview by Sharon Photographs by Jin Akaishi

Interview Vol.02

K. – Luca Manetta

K.ブランドマネージャー ルカ・マネッタ

“Sharonと関係のあるゲストをお呼びして、様々な質問をし、より深く、より多くの事を知っていくインタビュー企画。第2回目はK.(カッパプントロッソ)ブランドマネージャーであるルカ・マネッタ氏にインタビューを行います。K.はKiton(キートン)のスポーツラインとして知られるブランド。Sharonでは2015S/Sシーズンより新しく展開を始める、今注目のブランドです。“

まず、カッパプントロッソのブランドの概要を教えて下さい。

ルカ・マネッタ(以下、ルカ)   カッパプントロッソはキートングループ(チーロ・パオーネ・Kiton創始者)の一ブランドです。
2015F/WからはK-RED(ケーレッド)にブランド名を変更し、リニューアルする予定です。
自社工場はパルマに有り、キートンのアウターは全てその自社工場で縫製されます。
もともとは毛皮や革を扱う事を得意とする工場だったこともあり、今となってはダウンジャケット等も扱え、非常に幅広いアウターを製造出来る工場になりました。
その工場では、80人くらいの縫製担当者と革職人が働いており、若い職人にも技術を継承出来る体制を整えています。
生産量よりも製品のクオリティを第一に優先した生産体制を敷いています。

Luca Manetta
コダワリを持って服を着て下さる方に是非着て頂きたい

シャロンとはどういった経緯で取引する事になったのですか?

ルカ  元々は私が以前働いていた会社のお客様で、私が今の会社に移った時に案内状を送らせて頂いたのがきっかけです。その後、展示会にて私どもの商品を気に入って頂き、取引が始まりました。
お客様は彼女みたいなものですので(笑)、お互いにとって良い関係を築きたいと思っています。お互いに与え、与えられるWin-WInの関係づくりが理想です。
売るという立場だけを追求すると、お客様(販売店)にプレッシャーを与えてしまいます。そして、お互いに成長したいと考えていますので、そういった余計なプレッシャーを与える様な姿勢を採りたく有りません。
それに大量に売る事が目的ではありません。まずは、私たちの製品が高品質で有る事を知って頂きたいと思っています。

すごいですね。品質の良い物を造り、広めようとしている姿勢が凄く伝わって来ます。
日本人はコダワリのある物を求めますので、そういうブランドを待っていると思いますよ。

ルカ  もともと最初の仕事を始めたときに、チーロ・パオーネ氏から今の様な考え方を教わりました。それから様々な会社に移りましたが、やはり最初に教わった考え方が通用する会社にばかり携わる事が出来たのも、ラッキーだったと思います。
全ては最初に出会ったチーロ・パオーネ氏のおかげですね。

素晴らしい方から学ばれたんですね。チーロ・パオーネ氏といえば、キートングループの創始者。カッパプントロッソは今までキートングループの中でもスポーティーなアイテムが多いブランドだったと思いますが、今後はどのようなスタイルを提案するブランドになるのでしょうか?

ルカ  新しく出来たばかりのブランドなので、いわば赤ん坊のような存在です。グループ内では皆で優しく見守ろうという話をしています。
もちろん、キートンのエッセンスをもとに成長していくわけですが、躾と同じで、子供のうちに教えておかないといけない事もたくさんあります。売上重視ではなく、クオリティの追求というものをベースに、育てていきたいと思っています。

どのような方に着て頂きたいですか?

ルカ  僕たちは何者でもなく、まだまだ知られていないブランドです。ですが、物の質が解る方や、コダワリを持って服を着て下さる方、そういった方々に是非着て頂きたいと思います。

Luca Manetta
100%イタリア製である事に誇りを持っています。

有り難うございます。インタビューはこれにて終了しようと思いますが、何か最後にお伝えしたい事はありますか?

ルカ  会社やブランドを経営されている方は、私の話を聞いて共感頂ける方がいらっしゃるかと思いますので、少しお話させて下さい。
何故、先ほどから質のお話をしているかというと、会社の背景でもあるのですが、私たちは、全ての工程において何から何まで100%イタリア製である事に誇りを持っています。というのは、今となってはこの事を実現するのが非常に難しく、価値のある事だと思っているのです。
今のイタリアでは、「MADE IN ITALY」という表示は一種のブランドの様な物になってしまっています。それを誇示する為に、4分の3は他の国で製造を行い、最後の数工程だけをイタリアで行っているようなブランドも見かけるようになりました。これは、アパレル産業だけの話ではなく、今のイタリアにとって非常に悲しい現実を浮き彫りにしています。
弊社は、全て自らの工場で生産しています。そこに働く人々は、一人一人が自分の仕事に対するクオリティの追求をしていますし、素材に対しても非常に注意深く見ています。
特に生地のクオリティにおいては、他のスポーツウェアを扱う工場では見る事の出来ない様な生地も、扱っています。
多くの会社が価格競争に巻き込まれる中、こうした品質にこだわった姿勢を保てるのは、企業にとってもイタリアにとっても、貴重な財産でもあると考えています。
私たちは常にクオリティを追求する姿勢を保ち続けますし、その姿勢を保ち続ける事が戦いだと考えています。
私たちのこういった姿勢に、少しでも多くの方に共感していただけましたら幸いです。

Luca Manetta

自国の服飾文化に誇りを持ち、目先の物に惑わされず、本物であり続ける意思をヒシヒシと感じます。しかも、この姿勢を次世代にも継承しようと考える企業体としてのあり方が見事です。これからもルカさんのご活躍を期待しています。今回は本当に有り難うございました。春夏シーズンのデリバリーを楽しみにしています。

Luca Manetta

Luca Manetta ルカ・マネッタ

商品企画を担当する傍ら、世界各国の取引先を行き来するブランドマネージャー。 日本のスナップ特集にも取り上げられる、若くしてイタリアファッション界の著名人。ブランドをリニューアルするべく数々のプロジェクトを打ち出し、非常に忙しい日々を送る。

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